畜生め!

15時過ぎから、何もかも噛み合ず、21時までの、休日の貴重な夕方をバタバタと無駄遣いし、激しい徒労感。
気分を変えるべく、ずっと気になっていたモツ焼きの店に行ってみるけれど、これが極めて激しくハズレ。ハズレ過ぎて力抜けるくらいハズレ。今日のオチにはふさわしいけれど、普通の時に行ったら、途中で暴れるかもしれないくらいハズレ。カウンターしか無い店の、カウンターに3人入ってやる事は一人前以下というハズレぶり。
生中一杯目飲み終えて暫くして、初めて出る突き出し。突き出しの、むしりキャベツと引き換えに注文したおかわりをやや待って、むしりキャベツかじるのも飽きた頃、ようやくオシボリが出てきて、さらに暫く、こっちは2人なのに、諸味と塩の皿が3つ出てくる。では、その皿に、注文したタン、シロ、ハツが来るかというと、カウンターの上段に皿を置いて、タレ塩の分け隔てなく焼き上がりが出てくる始末。
オヤジが、カウンターを隔てて、客で来た同業者と、中途に入る野菜の焼き物が……というハナシを交えるなか、燗酒と一緒に注文した煮込みは、次の2合に行くべきかどうしようかと思っている時に、オヤジの方から通っているかの再確認。認識しているならと、次の2合頼んで、来た煮込みは塩辛いだけの駄目な代物。先の野菜の焼き物の件で、今さら青唐とたまねぎは封じられて、こちらは爪を噛むという有り様。
それでも店は、それなりに流行っているらしい様子。信じられない。素晴らしい客商売。東京というのは、食べ物屋するにはこうも極楽の様な土地か?
丹念にタレ付けて、焦がして固くしないと客に出せない様なシロなら、出すなよ。
おあいそよろしくで、いかにも出ていきたそうな客が、タバコくわえてしまうまで、勘定に手間どるのも愛嬌として勘定するなら、確かにここは極楽。