Vフォー・ヴェンデッタ

ウォシャウスキー兄弟に税金を払いに行く。初日でもガラガラの富山の映画館にも感謝。
映画そのものは、エドモン・ダンテスですか。そうですか。という出来。ツボは押さえてあっても、ロマンと演出が足りません。多分これは、監督とプロデューサーのせい。ディティールが重なる幾つかの映画に、どの部分でも今一歩、勝てていないのでした。夜の街の爆破駄目。一目惚れ駄目。群衆駄目。オッサンの刑事と追われる女も駄目。
嫌いかと言われると、充分好きの部類に入る映画なので、なんとも悔しい限りです。
ところで、ファリア神父とか、名前忘れたけど、ガリア戦記読んでた盗賊のオッサンみたいなの抜きでは、エドモン・ダンテスにモンテクリスト伯の仕事は無理でしょ。そこら辺、脳内補完作業に寛容でない人には、大穴になるんだろうなぁと思いながら見ていて、なんだかんだで、本当にダンテス呼ばわりするんだからどうしようもないっす。ダンテス誰?な人は、子供向けの『モンテクリスト伯』か、ドパルデュー主演のドラマ版で予習して……。いや、無駄だ。無駄です。
最近の日本で、世界名作的な物語を知っている事を前提にした物語を全く受け入れられない人口って、どのくらい居るんだろう。こういうの見るたびに気になって仕方がないのです。どっかで調査してねぇかなぁ。
【追記】
Wikipediaの記載確認してみたら、原作の方が面白そうですよ。
そして、原作の粗筋読んだら映画ではしょったか?とか、舌足らずか?となったところが完全に補完されてしまった。ははは。