アメリカン・スプレンダー

DVDで観る。
原作者本人の日常を切り取るコミックの映画化。原作者本人も出演。
ライターをやりながら病院の書類係をやる原作者の、書類係定年のタイミングで映画化されているらしく、コミックの存在を知っていたりなんだりする人々は、なんだか良いタイミングで、良いものが観られたという気分になるかもしれない。そんな映画。
そこに現実の断片があるのに、これっぽっちも参加できてないなぁと感じざるを得ない視点がまた、普通より一歩半さがって面白い位置なんだけれど、そのことについては特に意識されていないので、こっちが勝手に「この構造、何かで使えないかなぁ」とそんな風に思うという、なんだか邪念を刺激される映画でした。