そして、再び見るに耐えるとは何かを模索できるのか?

見るに耐える肉体とは、ふるいにかけられ、鍛えられた肉体のこと。
見るに耐える空間のために、慎重に選別され、訓練されたものを人は金を払って見る。
では、自発的に登場した未選別で、専門の訓練を受けていない肉体にできることは何か?
それは、見るに耐えるコミュニケーションのシミュレーションである。
より日常の風景に近く、にも関わらず、日常ではあり得ない速度で言葉を探し、相手への態度を選択する過剰に濃密な時間は、窃視感を伴って、何らかの影響力を客席に向けて発揮するだろう。