雪山飛狐

なんだかんだで、ちんたら金庸読んでいるうちに、残るは飛狐外伝鹿鼎記と短編ぐらいになってしまいましたが、ケーブルテレビでやっている雪山飛狐のドラマ、そもそもあんまり整合してない風の本編と外伝をベースに作られているというので、気になって小説を読んでみた次第。
ネット上で雪山飛狐に言及している皆さんには、皆一様に結末の評判がよろしくないのだけれど、無惨が繰り返される中で、これに何か結末があってもかえって気色悪いのではないかということで、個人的には普通に楽しめた。読後の感慨は、これまでの金庸の作品の中でも一番な気がしますよ。実際。
娯楽小説なんで、やっぱり白黒はっきりさせて、すっきりしたいという意見は、わからんでもないけれど、まぁ、娯楽として楽しめるものの範囲は、広い方が、楽しめるチャンスが多いってことで、良いのではないでしょうか。