出た。やっぱりそこ来るのか。

先日、追突されまして、体は憎たらしい程無事とか言いつつ、どうもこの肩こりは仕事が忙しいからだけじゃないかも……。とはいえ、しゃぁないか。マジで忙しいし、よくわからない。などと思っていた。
そもそも、日曜の朝っぱら。仕事が終わりそうにないので、この段階で既に事務所ではなく家で徹夜を覚悟し、機材を積んで真っ暗な気分で自宅の庭に入ろうとする、ほぼ徐行の右折車を、こちらも休日出勤の職場に急ぐあまり、対向車線に出で追い越しを試みて失敗するという、大胆で可哀想な若者が今回の加害者。未来派的に危険を愛しているとしか思えない行動。しかも、この村にある工場で働いているうえに、弟の同級生の部下だ。
そして、事故後駆けつけたこの若者のお父さんが、「請求書全部まわして」と言い放ち、しかもお父さん、俺の叔父やら弟の勤務先の社長のお友達だそうで、「そんなわけで、変な事する者じゃないとわかってるから」と言ってくれてもおり、その後、保険屋の対応が妙だとか、最終的に家の角に突っ込んで車は停止したわけで、この外壁の凹みは保険屋に報告してないの?とか、その辺はとりあえず不問の方向ということになっていた。
正直、若者の行動が大胆過ぎて、考えるだに、この程度で済んでラッキー。もっとスピードが出ていた状態で突っ込まれていたらとか、積んでいたPCが壊れていたらとか、命あっての物種ですよ。とはいえ、日曜と月曜が全く仕事にならず、火曜、水曜は新潟に取材。アホかってな具合で2月の残りの日々は、月末めがけて徹夜続きという流れ。そりゃぁもう、なにがなんだかわかりません。肩こりもたまらんす。
と、まぁ、それでも血も出さずに済んだ上に、忙しいのはええことやないかと、本日も21時とかに帰宅して、夕飯食って夜なべだぁと、思っていたら、うちのオヤジ曰く、可哀想な若者のお父さんから連絡があって、「請求書まわしての件は、車の修理代にまでは及ばない。そんなつもりでは言ってない」ときました。どんな条件が揃っていても、加害者の言いそうなことは言うみたいな儀式ですかと、とりあえず、俺の方から、可哀想な若者のお父さんに電話して、「そんなことなら、先週の土曜に車の修理の件で相談の電話したときに撤回しなさいよ」と言ったら、「誤解させたかもしれないが、あの時も、はいそうですかとは言ったけど、お金を払うとは言ってない。そもそも頭がまわらなかった」とのこと。十分です。「修理の段取りします」「はいそうですか」で。撤回遅過ぎ。
本当なら、夕食後は、新潟出張で取って来たインタビューの原稿を書き起こす時間だった筈。とか思いつつ、そんな流れなもんだから、何気なくポケットに入っていたボイスレコーダーで電話を録音しつつ、最初から順番に聞いてみたら、こんな感じ。
事故直後と、追突した当の息子抜きでお父さんだけが菓子折り持って現れた夜に言い放った、主語無しの「請求書まわして」の主語は、「水道の蛇口を壊してしまった分」だそうで、しかもこの言葉、途中から俺じゃなくて事故直後から現場に居合わせた俺の弟(配管屋)に言ったんだということになった。弟と、偶然通りかかったものの、その場にはほとんど居なかった弟の会社の社長にも請求をまわしてくれと言ったそうだ。
で、土曜に車の修理の件で電話したときの、電話の内容は、俺からのただの状況報告で、「保険屋は市場価格分しか保障できないということらしいんですが、お父さんには請求書まわしてくれって言われてたんで、このまま車屋さんと修理の段取りしますね。」という言葉の意味がわからないまま、「はいそうですか」と言っただけで、お金を払うとは言ってなかったとのこと。
同じ請求書まわしての表現でも、金を払うという意味で使っていた『まわして』と、金を支払う意志のない『まわして』が存在していたというのが、お父さんの主張するところだ。しかも、内容のわからない電話に「はいそうですか」と返事をしたということでもある。
「弟さんと社長に言ったことで、君に直接は言ってないとか」発言もぶれぶれなので、もう一度最初から整理すると、お父さん、「実は保険屋が……」と言い出した。
「請求書は全部まわしてくれの件を白紙撤回しないと、保険屋としては動けない」と、保険屋からお父さんに連絡があったそうだ。
件の保険屋、俺の方にはここ10日で2度電話してきたのみで、具体的には何の進展もない……。と、俺にはそんな風を装いつつ、修理のために車を持って行った板金屋さんには、この事故の件は決着着きましたとか低レベルな割に悪質でインチキな連絡してきていて、板金屋さんも切れ気味。
可哀想な若者のお父さんも、可哀想なお父さんだったかと、いい大人に「わからなかった」「頭まわらなかった」とか、しどともどろな目に遭わせてしまったことをちょいと反省しつつ、てことは、普通に事故の影響が見えるものについては、全部きちんとしてもらう方向でいこうと、方針転換。
と、言いながらも、外壁と、この激烈肩こりぐらいしかないのよね。
って、ブログ書いてる場合じゃないって。ごめんなさい。仕事しなきゃ……。