弱みを強みに

東尋坊バンジージャンプとのこと。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009042902000142.html

 東尋坊で「バンジージャンプを」−。福井県内の街や経済の活性化を検討している福井商工会議所の「県都活性化専門委員会」は28日、同県坂井市にある国の名勝・東尋坊の活性化策で「バンジージャンプ」と例示した報告書を福井市の東村新一市長に提出。自殺志願者の保護活動を進める団体から批判の声が上がった。記載があったのは、県内観光地の「強み」と「弱み」を分析した表。弱みを改善する例に、永平寺町曹洞宗大本山永平寺での修行体験や勝山市内での恐竜化石発掘体験と並んで記されていた。

 東尋坊は自殺が多いことで知られる。県警によると、年間20人ほどが絶壁から身を投じており、自殺志願者の保護に取り組む特定非営利活動法人「心に響く文集・編集局」の茂幸雄代表(65)は「自殺者の遺族の感情をないがしろにしている。ふざけるにもほどがある」と批判する。福井商工会議所の峠岡(みねおか)伸行地域振興・会員サービス部長は「例えばの話。不適切といえば不適切だった」と弁明している。

絶景の断崖でバンジージャンプなんて、素敵じゃないか。飛び降り自殺の名所というマイナスイメージを、そのまま飛び降りという行為で塗り替えることができるわけで、ストレートなカウンターだけに、効果も高い気がする。
自殺者の遺族の感情をどんな風に蔑ろにするのかというハナシだけれど、自分の身内が飛び降り自殺した場所を、飛び降り遊びの場所にするなんて酷い。ということだろうか。
弱みを改善するという項目に『飛び降り』イメージのバンジーが上がる程度には、東尋坊の飛び降り自殺イメージは、地元でもマイナスと捉えられている筈。
「ご愁傷様。しかし、君の身内がやらかしたことで、自殺の名所なんて悪いイメージが更新されてしまった」
こうじゃないの?と思うんだが、自殺の名所というイメージを守っておきたい勢力があるのか、それとも、新聞記者の書き方のせいでこんな伝わり方になっていてるだけなのか、“元警官が代表のNPO”と“商工会議所”というカードだけに、本当のところはどうなの?と、そんな次第。
東尋坊バンジーは確実に受けますよ。
通常のバンジーよりも格段に安全な設備にしてあります。理由は聞かないで。
事故っても文句言いませんという誓約書と、保険には強制加入。これも普通のレジャーモノよりちょっと高い。
落ちて行く様を、数カ所の定点カメラで撮影して記念に渡してくれるけど、たまに、撮影に「失敗」して渡してもらえる枚数が少ないことがある。
これまでの風評は万全ですわ。