深いため息

朝、半蔵門線三越前駅の長いエスカレーター。後から登ってきて、俺の前の段に入ったオバハンが、段を登り終えての一息とは思えない程の深いため息をつく。そのため息は、暗に俺を非難しているのか、そのため息と一緒に、俺も何処かに沈めたいのかといいたくなるような深さで、朝から非常に不快。
登りきってみると、オバハンの左足、かかとからふくらはぎにかけて、非常に長いストッキングのデンセン。
オバハン。そのデンセンに気覚いてのため息なら、同情する。