かわせみ修行

21巻。
めっきり力も油も抜けきって、何やら緊張感に乏しい展開が続いている中で、「蓮の花」の冒頭の大和屋の隠居、治郎八の語りの部分、久しぶりに良い運び。この巻はどのハナシも、そこそこに楽しく読めた。最初の頃の捕り物の謎解きでバタバタするハナシが無くなり、人情ものの体裁を保ちながら、12巻「江戸の田植歌」の様に、当然の事ながら、この後も人は生きて生活は続いていく。という幕切れにも、それなりの区切りが付いている。
この辺りは再読。
続行。