かわせみ修行

23巻〜単行本版23巻『長助の女房』
文庫版と単行本版は数え方が違う様で……。単行本版の上下巻を、文庫化するときに、4冊に分冊したということで、私、文庫版23巻『源太郎の初恋』以降は、単行本版を読んでおります。
すっかり人情ものが定着したかわせみも、子供たちが登場して、いくらなんでもイクラちゃんの様に、大阪から帰ってきた時は少し言葉が増えていたのに、また、退化するなんてこともできなくなり、すっかり大河小説の様相も呈して来ました。
一話完結の短篇連作として追うのも微妙な感じになってきたので、さて、どうしたものかと思いながら読んでいます。しかし、麻太郎の存在がしっかりした軸になっているので、こちらはもう、逆に何も心配することではなくなり、で、これからどうするの?と、いう期待を胸に、脇役の活躍するエピソードを楽しく読むという始末……。
安定した良い作品は続くものの、構成が面白いとか、びっくりする様な綺麗な場面、素晴らしいオチというのには、ここしばらくお目にかかってないなあ。
続行。