ありえない?

駅弁、空弁に続いて、速弁が流行るんだとか、で、ふと思ったんだが、授業中の早弁っていうのは、そもそも創作中の架空の行為ではないだろうか。本当に、授業中に早弁する生徒なんてのが、この世の中に存在するのだろうか。
昼前に弁当を食うということは、午後のペース配分は相当厳しいものになる筈。中途半端な時間に食欲を満たしたが故に、また中途半端な時間に空腹状態に陥るという連鎖を引き起こす可能性が大きい。
弁当を持って来ているにも関わらず、ヤキソバパンやコロッケパンを入手する競争にも参加せねばならず、しかも、弁当があるからには昼飯代は貰えていない筈なので、経済的なリスクも大きいことは間違いない。
行為としては理性のかけらも見られない獣的な行いとしか言いようがない。つまり、理性のたがの緩い人物の行為として描かれるべきで、決してそこには笑いの要素など含まれ得ないのである。
さて、こうなると早弁する生徒を登場させて、トリックスター的な性格付けを与え、あわよくばユーモラスな場面として利用したいという作者の深層心理の中で、どんなトリガーが引かれたが故に早弁は登場するのか。
素人目には、恐らく「今やっつけないと直近で困った事になる。しかし、それは真の解決でなく、後々に同じ様な困った状況に陥ることも予想される」という、作者が置かれた不安定な状況がにじみ出ているからなのではないかと、そう思った次第。
ん〜。なんか参考になる書籍でも探すか。