どんなに懸命でも、本質的に無策ならどうしようもない件

http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20071109/8220.html

フォルツァ総曲輪は、平成十四年に閉館した映画館をリニューアルして二月にオープン。小さな映画会社が製作する単館系映画を中心に上映し、郊外の大型映画館との違いを打ち出している。フェリオのオープンで映画館へも客足が向くと思われたが、入場者は一日約五十人と、以前と変わらない。

打開策として今月から映画券購入者に対し、指定駐車場の料金を二時間無料にするサービスを始めた。ビル四階にあり「場所が分かりづらい」との声が多いことから、周辺に案内看板を増設、ビル一階には買い物客の目を引く映画のダイジェストモニターも置く予定だ。

一方、今年三月にオープンした「越中食彩にぎわい横丁」は、ラーメンやそば、お好み焼きなどの六店舗が集まる、中心市街地の味どころ。一日当たりの利用者数を見ると、九月は平日が約二百五十人、土、日曜日は約三百十人で、フェリオオープン後の十月に入ると平日、土日ともに約三十人減った。

関係者は混雑するフェリオ内の飲食店から客が流れ込み、繁盛すると期待していたが、逆に客を吸収される形になった。まちづくりとやまはフォルツァと連携した利用者特典などを検討。?フェリオ効果?を生かし、にぎわいエリアが広がるよう努める。

同社事業企画推進部の松本俊治部長は「即効性のある誘客策はない。PRを強化するだけでなく、それぞれの施設の魅力を高めて地道にファンを増やしていきたい」と話している。

ここまでの読みの甘さを総括する言葉が、『即効性のある誘客策はない。』ということなら、それは非常に無責任な敗北宣言に他ならない。
おそらくは、相当に限られたリソースの中でやってきたこととはいえ、成功していなかったという事実から導き出される、地道なファン増やしに、これまで同様、果たしてどの程度の効果があるのか、甚だ疑問。
求められている「にぎわい」の定義について、もう一度きちんと仕切り直さなければ、まぁ、そうこうしているうちに、『人は出てるかもしれないけど、この程度じゃ赤字なんだよね』という、最悪の状況が早晩見え隠れするのではないだろうか。
活性化した街に期待している反面、スラム化してから遊ぶ方にも期待している身としては、中途半端な状況というのが、一番面白くないわけです。