暴力には屈しておくのが利口

ピースボートが、ソマリア沖で海上自衛隊の護衛を利用したとか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090514/plc0905140140001-n1.htm

海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。

海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボート社民党辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。

無防備PRして、平和の旗掲げて向かっていけば、わかってもらえるんじゃないのかと、そんな意地悪が脳裏をよぎります。
まぁ、基本的にお巡りが嫌いな私ですが、親戚にお巡りが居ないわけじゃなし。しかも、何かあったとき、頼れるのがお巡りなら力になって欲しいというのも確かなハナシ。そもそも税金で養ってやってるんだし、都合良く働いて欲しいわけです。
なんか嫌いなだけで、別に積極的に否定して、盛んに文句言ったりするわけじゃない。つまり、思想とか信条って意味において、私のお巡りが嫌いってのは、本当になんとなくでぐにゃぐにゃってことです。
そんな私としては、ピースボートの、痛いのは嫌っていうか、主張を貫く形で護衛を付けなかったばかりに、海賊に襲われてややこしいことになる方が何かと問題だろうし、仕方ないや。という感じの大人な判断には好感が持てますよ。
所詮は関係者の飯の種と、それを守るための変節。そのおかげで、身体の危険から守られた人間が何人か居るってことで、良いのではないかしら。『笑い者になってもいいから、危険は回避』なんて決断は、思想がしっかりしていればいるほど、なかなかできないことです。
平和を唱えて暴力を否定している、『結局は現実路線になびく』連中が、一番、「仕方ないじゃん。死ぬの嫌でしょ」とか言って、社会が危険な方向に流れるのを見過ごすってハナシの入り口付近なんじゃねぇの?とか、そんな風にも思うんですが、まぁ、こちとら床屋とはとんと縁のない人間なんで、あんまり考えたり関わったりしない方が良さそうです。